以前こちらの記事でもお伝えしたように、私はHSPという性質を持ちながら歯科衛生士として働いています。
歯科衛生士として働いてきた期間は10年以上ですが、なかなか自分に合った歯科医院と巡り会えず転職を繰り返し、これまでに合計5件の歯科医院で働いてきました。院長のパワハラに耐えられず、1ヶ月くらいで逃げるように退職したことも。
そして改めて自分はこれからどのように生きていきたいかを考えた時に、歯科衛生士という仕事はずっと続けていきたい仕事ではないと思いました。
そこで新たに見つけた今後チャレンジしたいことと、その目標に向けて取り組んでいることをシェアしたいと思います。
同じように歯科衛生士としてお仕事されていて、悩まれている方の参考になると幸いです。
なぜ歯科衛生士を辞めたいと思ったのか
大前提として、歯科衛生士というお仕事は人々のお口の健康を守ることができる、とてもすてきなお仕事です。
日本でも歯科衛生士として素晴らしい方々がたくさんいますし、私も今まで一緒にお仕事してきた衛生士の先輩や同期、後輩はこれからも大切な仲間だと思っています。
ただ、私は10年以上ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたままお仕事をしてきたので、早い段階から私にとって「大好きな仕事」ではないことも気づいていました。
そんな気持ちを抱えたままお仕事をすることは、患者さんや一緒に働く仲間にとっても失礼なことだと思い、改めて自分と向き合った結果、歯科衛生士は自分には合っていなかったと判断しました。
なので、私が今からお伝えすることが全てでは無いので、あくまでも参考程度に読んでください。
前置きが長くなってしまいましたが、私が歯科衛生士を辞めたいと思った理由は大きく分けて3つあります。
- HSP×歯科衛生士がツラい
- 環境面
- 待遇面
HSP×歯科衛生士がツラい
こちらの記事でも詳しく書きましたが、現在もHSPながらに職場に適応して働くために自分なりに工夫はしています。
でも、実際ツラいのは事実なんですよね。泣
職場の院長からは「忙しそうな時も表情が顔に出ないよね」と言われたりしますが、これは自分が焦らないようにたとえ忙しい時でも自分に「落ち着いて!」と暗示をかけているからなんです。
そうでもしないとパニックになって仕事どころではなくなってしまうので。
歯科衛生士の仕事は、特に助手や受付の仕事も兼務しているような小さなクリニックの場合はタスクが多すぎる上、さらに臨機応変さも求められたりするので、毎日キャパオーバーぎりぎりのところまで自分を追い詰めてしまいます。
これをこれからもずっと続けて行くのは正直無理だな、、、と判断しました。
環境面
一緒に働く人、場所など自分ではどうやっても変えられないことは歯科医院に限らずですよね。
歯科医院は一般企業と違って、組織構造が独特です。
社長兼経営者は院長、残りは社員。
社員の中には、規模が大きなクリニックだと勤務医のDrがいたり、衛生士もチーフがいたり助手や受付専用のスタッフがいるケースも。
小さなクリニックの場合は歯科衛生士の業務に専念したくても、電話が鳴って他のスタッフが出れなそうだったら患者さんを待たせて電話も出るし、貴重な患者さんのアポイントが入っていない時間は在庫の管理や発注、溜まった洗い物の処理、滅菌、、、
みんなが働きやすくなるように改善に努めているクリニックももちろんありますし、私が昔働いていたクリニックで今でもチーフとしてバリバリ働いている先輩衛生士に聞いたところ、スタッフのために診療時間を短縮した、なんて例もあるくらいです。
デジタル時代の今、少しでもスタッフのために設備投資をしてくれたり働きやすくなるために動いてくれるようなクリニックは貴重だと思います。
さらに上司である院長にもスタッフから意見を伝えやすい雰囲気があることも医院運営を円滑にするためには重要なのではないでしょうか。
待遇面
待遇面は主にお給料について。
令和3年度の民間給与実態調査によると、日本全体の正社員の平均年収は508万円。
それに対して歯科衛生士の平均年収は389万円。
歯科衛生士の求人サイトで「東京・年収500万以上」で検索するとわずか3件しか出てきませんでした。
もちろんお給料は経験や能力にもよると思いますし、フリーランスで活躍されている衛生士の方などはまた状況も変わってくると思います。
お金が全てではありませんが、東京で生活していると正直かなり切り詰めて生活しているのが現状です。
求人サイトから分かることは、一つの医院に長く勤務して40代、50代になってお給料が上がっていったとしても、年収500万円以上を貰える可能性は低いのではないのでしょうか?
衛生士のスキルを高めて、院長に認めてもらって、高いお給料のために頑張ることはHSPの私には難しかったです、、、。
歯科衛生士を辞める前に他院に転職する方法もあります
歯科衛生士の仕事は好きだけど、今働いている医院での働き方が合っていない、という方もいますよね。
歯科医院はたくさんあるので、必ず自分に合った医院は見つけることはできます。
私が歯科衛生士として転職活動をしていたとき、過去に働いていて嫌な思いをした経験から求人に書いてある良い事が何も信用できなくなってしまったことがあります。
実際働いてみないとわからないことが多い歯科医院、なるべく不安な要素は少ない状態で面接を受けたいですよね。
そこで利用したのがファーストナビ歯科衛生士です。
ファーストナビ歯科衛生士は日本最大級の歯科衛生士の求人サイトで、簡単な会員登録を行い、自分に合った歯科医院を紹介してもらうことができます。
ただでさえ数の多い歯科医院の中から自分の希望に沿った歯科医院を見つけるのは大変なので、転職で失敗したくない、という方はまずは登録してエージェントの方と相談してみましょう。
私が新たに見つけた目標
自分がHSPであることと、自分が興味があること、さらに理想な働き方ができるということを踏まえて私が見つけた目標は「フロントエンドエンジニアとして働くこと」です。
フロントエンドエンジニアとはITエンジニアの職種の中の一つで、簡単に言うとWebサービスの見える部分を構築することが主な仕事です。
今やスマホを持っている人の方が珍しいくらい、私たちの生活には欠かせないものとなっています。
これからの将来、AIの技術が発達したとしても需要がなくなる可能性は低い職種であること、エンジニアになるのに特に学位などは必要ないこと、平均年収も高めでリモートワークもしやすいという点が私には魅力的でした。
また、今まで働いてきた歯科業界において、10年前に比べると進化は感じるものの、もっと色々なサービスがエンジニアとして作ることができれば、歯科に携わる人たちがもっと働きやすくなるのでは?と思ったこともきっかけの一つです。
フロントエンドエンジニアは目に付く部分のデザインにも携わることが出来るので、アートなどにも興味がある私には合っているかもしれません。
目標に向けて今現在取り組んでいること
30代も半ばで新しいことに挑戦することは簡単なことではありません。
でも、これからどんな人生を送っていきたいかを考えたときに私は真剣に自分と向き合う必要があると感じました。
有難いことにフロントエンジニアになるためのリソースはオンラインに沢山あるので、まずは独学でやってみようと取り組んでいるところです。
とても評価の高かったudemyのWeb Developer Bootcampを観つつ、freeCodeCampのResponsive Web Designのコースをやっています。
今はHTMLとCSSを学んでいるところなので、手引き書としてこちらの本も活用しています。
解説もとてもとてもわかりやすく、HTMLやCSSの入門に最適です。
自分の人生は自分で変えたい
今回は歯科衛生士を辞めようと思った経緯から、今私が目標に向かって取り組んでいることについてお伝えしました。
今まで歯科衛生士が自分に向いていないのに、なかなか現状を変えることが出来ない自分にモヤモヤした気持ちを抱えたまま日々暮らしていましたが、今回新たな目標を見つけたことで今までと同じ繰り返しはしないと自分と約束しました。
自分の人生を変えられるのは自分自身。目標に向かって頑張ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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